
タイ国鉄は銀河鉄道999のようなローカル感と旅情あふれる鉄道でした。
乗っていた約1時間くらいの間にも、今の日本の常識ではありえない光景があったりしたので、今回はその辺のことなども書いていこうと思います♪
タイ国鉄の列車の車内の様子
電車は予定より5分弱くらい遅れて到着。
ホームがとても低いので、電車に乗るときは傾斜の急な、ほとんどハシゴのような階段を2段登る必要があった。
足が不自由な人とか老婆とかフツーに平気で登ってくる。ここではこれが当たり前なのだ。

気温30度を越える暑さの中、列車に乗り込むと既に車内は満席でエアコンはなかった。
でも窓全開なのと扇風機がフル稼働しているので空気の流れがよく、割とフツーに、それなりに快適に過ごせる感じ。
混雑しているのは予想していたので平気だった。初めから1時間車内で立っているつもりだったので。
車内は古ぼけて年季が入ってて「銀河鉄道999」に乗っているような感覚になる。
乗客はいろんな人種・見た目の人が思ってたよりずっと多様な感じ。
外国人の旅行者もいれば子連れ親子がいたり、普通に若い女性が乗っていたりしていて、さりげなく穏やかな時間が流れているように感じた。
まぁ蒸し暑くいのもあって、超っとだるそうな雰囲気もあるけれど、それは世界共通のローカル線アルアルなのかもしれない。
駅と駅の時間の間隔はけっこう長かったように思う。
車内の雰囲気を写真や映像に撮っていると、乗客の一人で浅黒い肌の、長髪で屈強な体格でタトゥーをした男性がこちらを意識しているのに気がついた。
その人はドンムンアン駅で列車を待っていた時から見かけていたんだけれど、その時からなんとなくこちらのカメラを警戒している雰囲気があったように今にしてみれば思う。
走行中の列車内で、しばらくするとその男性は、なぜか席を立ち、隣の車両へ移動した。
混雑した車内でせっかく座れたのに、ワザワザそこを立って別の車両に移る理由は何だろう?
そう考えると「カメラに写りこむのを何としても避けたい理由があるのかな」と思えた。
もちろん本当は何だったのかは僕が知るすべはないし、特に知りたいわけでもない。
ただタイにはいろんな人が行き来している国であることは確かなようだ。
タイ国鉄の列車で見かけた日本では見られない光景
タイ国鉄の車内では、いくつか日本の常識では考えられないようなことを見かけた。
ひとつは電車が、ホームのないところ(おそらく駅ではある模様)で停車すると、男性が下車して、線路をまたいでダッシュで何処かへ去って行ったこと。
もうひとつは物売りの女性が大きなバケツに氷で冷やしたドリンクをいれて乗車して来て、おもむろに飲み物を販売しながら車内を歩き回り出したこと。
大きなバケツだけ置いたまま、商品だけ持って歩いてまわっている。
日本では見られない人間的とも言える光景が僕にはどこか懐かしく新鮮だった。
乗客の人はさして驚く様子もない。
旅人にとっての非日常な光景は、その土地の人にとっては日常の一コマに過ぎないということなのだろう。

次回は、レトロな雰囲気がすごかったバンコク駅(フアランポーン駅)の旅行記です。つづくっ!
今回はローカル感のあるタイ国鉄に乗ってバンコクへ行った話です。