
今回は、メディアや雑誌などで紹介されることが少ないアユタヤ遺跡の穴場「ワットタンミカラート」を訪れた旅行記です。
ワットタンミカラートはちょっとローカル感があるというか、観光客向けではなくて、アユタヤにある古い寺院の素の顔を見られる場所という印象を持ちました。
遺跡でありながら仏像などは「現役」で、参拝する人が常に後を絶たない状況に見えたんです。
また個人的に印象的だったのは様々なサイズの個性的でカラフルな鶏の像が無数においてあったところでした。
人間サイズのもあったりして面白かったんですよね。
写真多めに紹介しているので、よかったらアユタヤ観光の参考にしてみてください♪
それでは、どうぞ!
この記事の目次
雑誌にも紹介されないアユタヤの穴場遺跡「ワットタンミカラート」へ
ワットマハータートの駐車場で、モノ売りのおばちゃんから買った水色のポリ袋のような雨合羽をきて、自転車で向かったのは「ワット・タンミカラート」という遺跡だ。
たまたまネットで見つけた、『地球の歩き方』に載っていない穴場の観光スポットで、鶏が祀られていてたくさんのカラフルなニワトリ像がある珍しさにちょっと興味をそそられたのだった。
ただ、ワットマハータートのある州立公園からはなれて北側の市街地(アユタヤ駅は東側)を通って行く必要があり、その道は歩道がなく車の往来が激しいため、自転車で行くには結構注意を払う必要があった。
そうしてなんとかたどり着いた「ワットミランカート」は、ローカル感の強い感じが、日本の地方にあるそこそこ大きい神社やお寺を彷彿とさせられた。
なんというか、そこはかとなくマッタリしてる感じがあるんだよね。
入り口のところでは犬が3匹もいてみんなやる気なさそうにダラリとしてる。
ただ1つ決定的に違うのはそこが遺跡だけれど、今でもリアルに現役で祀られていたということ。
アユタヤ遺跡の穴場、ワットタンミカラートのチケットや最初の印象
「ワットミランカート」のチケット。入場料は20バーツだった。
赤い敷物の上でのびのびゴロゴロしてる2匹の犬。
涅槃像を前に真摯な面持ちでお参りをする女性たち。
写真には取っていないのだけど、1610年に作られた大きな涅槃像がここにはあるらしい。
たくさんの仏像が船にぎっしり乗せられてる。
その反対側にも仏像が祀られているけれど、どれひとつ同じものはなく、個性があった。
ワット・タンミカラートの境内を歩くと大きな黒い仏像に遭遇
「ワットミランカート」の境内を歩いてみた。
右手に寺院の遺跡。左手には仏塔の遺跡がある。
寺院の遺跡の奥には大きな黒い仏像が祀られていた。
あたりはシーンと静まり返っていて、僕以外そこには誰もいなかった。
けれど黒い仏像には袈裟が着せられていて、花なども添えられている。



寺院の遺跡はとても大きかった。
沢山のカラフルな大小様々のニワトリ像があるワット・タンミラカート
境内に入って少し歩くとすぐ右側におびただしい量のニワトリ像が。
ニワトリ像はみんなで同じ方向を見つめめてる。
大小様々なサイズのニワトリ像たち。
中には人と同じくらいのニワトリ像もある。
ワットタンミラカートの本殿にお参り。僧侶がミサンガを授けてくれた
さらに奥に進むと、本殿らき建物があった。
ここにもワンちゃんが赤い敷物の上で佇んでいる。
袈裟をまとった上座部仏教の僧侶さん。
50〜60代くらいに見えるので、おそらく長年修練を積み重ねて来られた方かもしれない。知らんけど。
敬意を込めて、見よう見まねの根を合わせる挨拶をして、本殿の中に入ってみた。
ちなみに靴を脱いで入る必要があった。
本殿の中には白い大きな仏像が!
表情がなんとも言えずニュートラル?
正座してしばらく手を合わせてから立ち上がると、そばに先ほどの僧侶の人が座っていて、オレンジを基調とした色鮮やかなミサンガを右手に結びつけてくれた。
清らかな水?をパラパラと僕に振りかけて何かを唱えながらつけてくれたのだった。
近くには左手に透明の寄付?お布施?の箱があり、20バーツ紙幣がたくさん入っていたので、僕も感謝を込めて20バーツを納めた。
詳しいことはわかっていないのだけど、タイではお坊さんにお金や食べ物などを提供することは、一般人が現世で徳を積むことができる貴重な機会とされているらしい。
なので、お金や食べ物を提供する一般庶民は、むしろ喜んで感謝しながら身銭を切ってそれをする風習が生きている。その事をこのミサンガのやりとりで体感した。
ひたむきに修行を積まれている僧侶の方から、純粋に仏教の風習の中でミサンガを結んでくれたと感じたので、なんだかすごく縁起のいい感じがするし、その後の旅中、僕はこのミサンガをずっとつけることにした。
結果的にこのタイの旅は僕の中で意識に大きな変化をもたらし、いい好循環を感じるきっかけになったので、旅から戻った今もこのミサンガをつけてアンカリングしている。
たった20バーツだし、僕は上座部仏教を信仰しているわけではないけれど、このミサンガが一人旅の体験と結びていていて、自分の中では意味があると感じることができている。

次回はアユタヤ遺跡で犬に追いかけたりしつつも13世紀建立の穴場名所「ワットナープラメーン」を訪れた旅行記です。
つづくっ!
The Olivia Tremor Control『Presents:Singles and Beyond』(2000)
Ms.John Soda『No P. Or D.』(2002)
Predawn『Absence』(2016)