
今回は、アムパワー水上マーケットを、お店がほとんど開いてなくて人気のない平日に歩いてみた旅行記です。
僕がなぜマーケットが開いている週末ではなく平日に来て見たのか、その理由なども書いています。
また写真を交えながら、広々とした水上マーケットを散策した様子などを紹介しているのでよかったら是非見ていただけたらと♪
それではどうぞ!
何故、平日にアムパワーにくることにしたのか?そのメリットは?
僕がアムパワーをおとづれたのは木曜日だった。
水上マーケットが開催されるのは金曜から日曜の間だけに限られることはわかっていたが、少し思案した末、結局木曜日にくることを選んだ。
特に深い考えがあったわけではない。
ただ、ちょっとした理由は2つだけある。
1つは、僕自身が観光で買い物することにそもそもあまり興味を持たないタイプだったことだ。
ただ、平日の素顔の水上マーケットという場には魅力を感じていたので、そこをゆっくりと歩いてみたい気持ちがあった。
2つめの理由は、「週末は水上マーケットとメークロン市場をセットで考えてやってくる旅行者がたくさん現れるのかもしれない。」と仮定すると、ひょっとすると木曜あたりは比較的人が少ないのではないかと想像したから。
メークロン市場にどうしようもないほどの大変な人数の観光客でごった返す映像を何かで見たことがある。
できればそんなタイミングを避けて、できるだけ人が少ない時におとづれたいと思っていたのだ。
僕の読みが当たっていたのか、たまたまシーズンがずれていただけなのかはわからない。
確かなのは結果的に僕は幸運にも望み通り、メークロンでどうしようもないほどの旅行者の混雑やパニック状況に巻き込まれずに「市場に電車がやってくる状況」を味わえたこと。
そして人が少なく他者を意識していない素顔のアムパワー水上マーケットをゆっくりと散策することも叶ったということだ。
たどり着くまでには道に迷ったり、思いもよらないことが起きて予定を修正したりしたけれど、それもまた見方によっては、思いがけず何かに気づかせてくれるプレゼントのような体験でもあった。
平日のアムパワー水上マーケットを散策した

実際に訪れた平日のアムパワー水上マーケットは少しだけ僕の予想したよりも営業しているお店が少なかった。
もちろんほとんどのお店が閉まっていることは予想していたけれど、旅行者向けのお店は全て閉まっていて1つとして営業しているところがなく、地元の人向けの場所のみが開かれていたことだ。
ここまで完全にはっきりとしているとは思っていなかった。
ただ、ここで昼食を取れることは、はじめから当てにしていなかったので来る途中の公園でお弁当を食べていたし、特段困ることはなかった。
いざとなれば地元の食べ物に挑戦してみればいいだけだし。
水上マーケットにはところどころ橋がかかっている。
この写真を撮った橋は階段がとても急で、幅も狭めだったのでちょっと怖かったけれど、そこから見える光景は豊かで美しかった。
おそらく中国式と思われる木製の壁がずっと続く川沿いの通路。独特の味わいを感じる。
その手前には洗濯物が干されていて、アムパワーが生活の場であるという一面を垣間見ることができた。
川の向こう岸から「トントンットントンッ」という何かを打ち付ける軽やかな響きがマーケットを反響して聞こえて来る。
音がする方を見てみると誰かが川岸で何かの機械をいじっていた。
川岸まで出て陽の光の下、天井からぶら下がるコンセントプラグの差し込み口から電気を工具に引きつつ、何かの機械を組み立てているのか修理しているのかしているアムパワーの男性。
7割地元の人向けという感じの昭和の駄菓子屋を彷彿(ほうふつ)とさせる商店。
ほとんどお店が開いていない平日のアムパワーで数少ない営業中の場所のひとつだ。
川沿いの通路の並びでは飲食店を除けば買い物をできるのはここくらいしか、この日はなかったかもしれない。
ちょっとしたおもちゃとお菓子があるほか、ソフトドリンクとお酒類は充実していた。お店の奥の壁には前国王の肖像画大切の掲げられている。
中国人の団体ツアーらしき旅行者の老人たちがアムパワー水上マーケットに来た思い出づくりのために何かの買い物をしていた。
よくネタにされてる名物キャンディは69バーツ(約230円)。タイにしては珍しくちょっと高いよね。
閑散としていながらも、いたるところに人の手がこまめに加えられている形跡が見られるので、週末には一変して賑わうであろうことが容易に想像できる雰囲気が漂っていた。
川の中で何かをしている人をちらほら見かける。何かを釣り上げているのだろうか。
白髪の男性や40代くらいの男の人が容量を知る尽くした効率的な作業をしているように見えた。
中にはとても若い人や子供の姿もあり、若者は手探りのようにゆっくりと確かめながら作業して、子供は半分遊びながらその若者を手伝っているようだった。
h2.タイでたまに見かける焼きバナナ?はサツマイモの味がした
川沿いの通路のお店のほとんどが閉まっているとはいえ、マーケットの入り口の周辺では地元向けのいくつかのお店が開いている。
写真はバナナを焼いている屋台。バンコクでも時折みかけていて気になっていたので、好奇心で食べてみることにした。
焼かれた表面は皮のようになっていて中はお芋を少しトロッとさせたような感じ。ささっと甘いシロップがかけられている。
食べてみるとバナナの味はあまりしなくて、ほとんどサツマイモのような味がした。
シロップの味はそんなに聞いていなかったし特別な美味しさがあるわけではないけれど、香ばしい香りがして素朴な天然の味わいがある。
3人くらいで一緒に軽くつまんでみるくらいが1番ちょうどいいかと思う。

次回はアムパワー水上マーケットを後にして、ソンテウで再びメークロン市場へ戻った旅行記です。
つづくっ!
Drugdealer『The End Of Comedy』(2016)
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